『玄米じゃぱん』の開発の経緯について

禅寺と一流シェフによるコラボレーション

わたくし達は、生活習慣病が蔓延している飽食の日本で幸せに暮らす中で、未然に病気を防ぐためにも、治療や食事制限を行うにも第一に食事の自己管理が必要だと考えました。

米農家の思いと、禅寺の寺飯を原点とする製造方法、一流シェフとのコラボレーションから生まれたのが、日本の新しい伝統を担いうる新しい主食『趣食』それが『玄米じゃぱん』です。
菜根譚農場、菜根譚村の玄米工房は、ライフスタイルを提案する「禅コンセプト」の食工房です。

製法や商標は特許庁に登録申請を済ませておりますが、協働したいという企業の方々、挑戦的な新しいメニュー開発を考えておられるレストラン関係者の方々は、遠慮なくお声をかけてください。

『玄米じゃぱん』開発の経緯と理念

開発者の一人が、15年前に不治の病を患い、『食生活』を立て直おそうと米や野菜、果物を自作する過程で『玄米じゃぱん』に繋がる活動が始まりました。

禅寺での経験と農業現場の経験から、試行錯誤を繰り返して、毎日でも飽きずに食べられ安全で安心そして簡便で美味しく、子供・老人・病人に優しいパンでもない、ご飯でもない、饅頭でもない、 お菓子でもないと同時に全てでもある”御米や雑穀”の新しい食べ方である『趣食』に至りました。

『玄米じゃぱん」は、健康に悪くない!

「ベジタリアン」や「ビーガン」という食事の思想がマクロビオテックの久司道夫氏の提案から欧米に広がり日本に逆輸入されています。
元々は、日本の伝統食、禅寺の修行僧の為の典座料理であり、接客に供される精進料理そのもので、明治までの町民には一般的で、今風に言えば「玄米菜食」です。

「玄米菜食」は、高温多湿で冷蔵庫の無い環境で洗練されてきた「玄米雑穀」を主食に、季節の野菜や果物、豆類、キノコ類、海藻類などを摂る食事の形式で、稀に少量の鶏、魚肉、卵は時々食べてもいいが、白米、砂糖、菓子、獣肉(牛、豚など)、牛乳などは摂取していません。

勿論、禅寺では、今でも「不許葷辛酒肉入山門」であり、葬式寺以外は肉や酒、更には葷(ネギ、玉ねぎ、アサツキ、韮、ニンニク、ラッキョウ、ワサビ、からし」などは、加工品、頂き物でもあっても山内にはいれません。なお生姜は薬の一つとして頂くので、辛い物というより、他人に迷惑がかかる「臭い物(酒も煙草も臭い)」るものとして扱われています。

当然、調味料には細心の注意を注ぎますし、季節外れの野菜、遺伝子組み換え作物、添加物入りの加工食品といった人工的な食事を排し、自然の摂理に沿うものを食べていれば「健康に悪くない」というのが、基本的な考え方で、「健康に良い」という科学的証明ある訳ではありません。あくまで『健康に悪くない』のです。

言い換えれば、『玄米+菜食』は、‟癌に効く”などは妄想であり、正しくは「癌になりにくい」食生活です。
「玄米じゃぱん」の開発者の一人である私は、禅僧ですが、15年前に多臓器癌がステージ4で発見されましたが、15年経た今日も生きて坐禅と作務、行住坐臥の生活を送っています。
活人禅堂 慧智(令和元年 記)